携帯電話、テレビ、デジタルカメラ。私たちが何気なく使っているものですが、技術の進歩とともにより扱いやすいサイズへと形を変えて生産されています。
サイズが小さいだけではなく、高機能になり、便利さが増しているのを実感されているでしょう。
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例えば、携帯電話やテレビの液晶画面、カメラや顕微鏡のレンズに使われるガラス部品は製品のサイズに合わせて、より小型でよりきれいに見えるものが開発、製造されています。
その製造工程でできたレンズ歪みや液晶画面の傷は製品の品質に大きな影響を及ぼします。
ガラス部品は普段目にする製品以外にも医療用機器や、機械を作る為の機械など様々な分野で利用されており、ものづくりには必要不可欠な部品と言うことができます。
酸化セリウムはそういったガラス・プリズム製品を磨くのにとても適した粉末状(*1)の材料で、水に溶かした状態(*2)のものを専用の研磨機を利用して使います。
酸化セリウムを使用すると、酸化鉄や酸化ジルコニウムなどの他の研磨剤を使用した場合より高い効果が得られることがわかっています。
ガラス・プリズム製品は用途によって材質(硬い材質(石英)や、やわらかい材質(ホタル石)など)が異なっています。
酸化セリウムは、粒の大きさや配合の割合によって、多種多様なガラス・プリズム製品の特性にあわせた研磨効果を発揮させることができるのです。
酸化セリウムによる研磨は、一般に、水に溶いた酸化セリウムとガラス(レンズ等)の化学変化による研磨力と、希土類としての酸化セリウムの物理力による研磨力の相乗効果で研磨されていると考えられています。
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従来の酸化セリウム製品は、セリウムの他にネオジウムやプラセオジウムといったものが混在していましたが、現在お取扱いしている製品は、セリウム以外のものを極力取り除き(*3)、
ガラスに対しての特徴をより有効に活用できるものとなっています。
また、現在の酸化セリウム製品は、研磨中に溶出する可能性のあったフッ素の割合を低減したものになっています。
ランスではお客様のご要望に合わせて、配合・粒径を調査・ご提案しています。 |
*1:0.5ミクロン、1ミクロン、1.5ミクロン、2.5ミクロンの4種類を取り扱っています。
種類によって違いがありますが、20kgか25kgの袋入りです。
*2:例えば、20リットルの水に、200ccの酸化セリウム
*3:取扱い製品中のセリウムの割合 従来50%以下 現在95%以上 |
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